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ハーブ館

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漢方メモ★アトピー性皮膚炎


●アトピー性皮膚炎
アレルギーの素因をもつ人に、多様な刺激が加わり発症する皮膚炎のことです。
痒みの強い湿疹ができ、年齢と共に症状も変化します。
乳幼児期に発症が見られても、思春期頃には自然に治癒することが多いのですが、
最近は大人になり、さらに症状が悪化するケースも増えています。

漢方では、皮膚の渇きや湿気、全身の状態などを総合的に見て処方を決定します。
急性期や重症の場合は、西洋医学の治療を優先させてください。
軽症や西洋薬の副作用が強すぎるときは、西洋薬と漢方薬の併用を試みてください。
漢方薬単独での治療は困難でも、
バランスよく併用することで、西洋薬の減量や体質改善が可能になります。

「アトピー性皮膚炎」に用いられる漢方薬

●黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
イライラして怒りっぽく、赤ら顔、のぼせ、動悸、頭痛、頭重、鼻血が出やすいなどの人に用います。
特に、寝付きの悪い人によく処方されます。口内炎や口角炎にも効果があります。

●温清飲(うんせいいん)
皮膚にツヤが無く、乾燥気味で、興奮しやすい、不眠、のぼせ、手足の冷えなどがある人に用います。

●柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)
痩せていて、神経質で、疳(かん・小児の神経症の一種)が強い子供の湿疹に用いられます。
炎症を沈静化させる作用が強く、赤く腫れ、熱を持つ湿疹に効果があります。

●十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
肩こり、湿疹、おできなどがある人に用いられます。
じんましんに多く処方されます。
アレルギー性の湿疹を起こしやすい人に有効です。

●消風散(しょうふうさん)
分泌物が多く、ジュクジュクして、痒みが強い湿疹に効果があります。

●治頭瘡一方(ぢずそういっぽう)
アトピー性皮膚炎に頻用される処方です。
便秘がちの子供の、顔や頭部に出る湿疹や
ジュクジュクして痒みや化膿を伴っている湿疹に用いられます。

●荊芥連翹湯 (けいがいれんぎょうとう)
比較的年齢の高い、年長の子供に処方されます。
緊張して、手足の裏に汗をかきやすい大人にも用いられます。
乾燥性で熱感が強く化膿傾向のある湿疹に有効です。
一般的に年少の子供には●柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)を処方します。

●桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)
汗をかきやすい、足の冷え、頭痛などがある人に用いられます。
腫れや熱は軽くても滲出物が多く、化膿しやすい湿疹に効果があります。


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